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公認心理師

  • 執筆者の写真: 如月心理相談室
    如月心理相談室
  • 4 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:3 日前

公認心理師|如月心理相談室

公認心理師とは

公認心理師は、2017年に施行された公認心理師法に基づく日本で初めての心理職の国家資格です。

心の専門家として、相談者の心理的な課題や生活上の困難に対して支援を行います。医療、福祉、教育、司法、産業など幅広い分野で活動できるのが特徴です。

資格取得には、心理学の専門知識とカウンセリング技術だけでなく、倫理や関連法規の理解も求められます。国家資格であるため、公的な信頼性が高く、安心して相談できる専門職として広く認知されています。


公認心理師の活動

公認心理師の活躍の場は多岐にわたります。


  • 医療分野:病院やクリニックで、患者や家族への心理検査、カウンセリング、精神科リハビリテーションなどを担当

  • 福祉分野:児童相談所、発達支援センター、福祉施設での心理支援や発達評価

  • 教育分野:学校でのスクールカウンセリング、不登校や発達課題への対応

  • 司法・犯罪分野:家庭裁判所、少年院、矯正施設での心理アセスメントや更生支援

  • 産業分野:企業内や外部EAP(従業員支援プログラム)でのメンタルヘルスケア


公認心理師法に明記された業務は、以下の4つに大別されます。


  • 心理状態の観察および結果の分析

    心理検査や面接を通じて、対象者の心理状態や行動特性を把握します。

  • 相談・助言・指導などの支援

    対象者やその関係者に対し、心理学的知見に基づく助言や指導を行います。

  • 関係機関との連携

    医師、教員、福祉職、弁護士などと協働し、チームで支援を進めます。

  • 心の健康に関する教育と普及啓発

    セミナーや講演などを通じ、心理教育やメンタルヘルスの啓発活動を行います。


このように、公認心理師は「人がより良く生活できるように支援する」役割を担っています。


公認心理師のカウンセリング

公認心理師が行うカウンセリングは、相談内容や目的に応じた心理療法を行います。

また、公認心理師は国家資格として、守秘義務や倫理規程を厳守します。相談内容が第三者に漏れることはなく、安心して話せる環境が保障されます。


公認心理師のなり方

公認心理師になるには、原則として以下の流れを経ます。


(1) 大学で心理学の基礎を学ぶ

心理学系の学部や学科で、法律で定められた科目を履修し、基礎的な知識を身につけます。


(2) 大学院で実践的な訓練を受ける

指定大学院で、心理支援の実習や研究を行い、臨床現場で必要な実践力を養います。


(3) 国家試験に合格する

公認心理師試験に合格すると、資格登録が可能になります。


過去の移行措置(2018〜2022年)

公認心理師制度が始まった当初の5年間は、既に心理職として活動していた人にも受験資格が与えられました。例えば、心理学系大学院修了者や、特定の学歴と実務経験を有する人などが対象でした。この移行措置は2022年(第5回試験)で終了し、現在は大学・大学院での所定課程修了が必須となっています。


まとめ

公認心理師は、国家資格として心理支援の専門性と信頼性を担保する職業です。医療・教育・福祉・司法・産業などあらゆる場面で活躍し、人々の心の健康を支える役割を果たしています。

如月心理相談室ではモラルハラスメントやトラウマを専門として、公認心理師が安心できる環境と科学的根拠に基づく方法で、一人ひとりに合わせたカウンセリングを提供しています。

心の不調や人間関係の悩みでお困りの方は、一度ご相談いただければと思います。


参考文献・関連リンク




2025年8月14日

如月心理相談室 代表 深谷 篤史

(臨床心理士・公認心理師・認定専門公認心理師®・EMDR臨床家資格・SE™プラクティショナー)

​Since 2020.02.01

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