如月心理相談室(東京都墨田区 錦糸町駅前)
モラルハラスメント
モラルハラスメントとは、「言葉や態度、身ぶりや文書などによって、相手の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせること」です。
フランスの精神科医であるマリー=フランス・イリゴイエンヌ(Marie-France Hirigoyen)が提唱した概念で、ドメスティックバイオレンス(DV)や児童虐待、ハラスメントやいじめ等でみられる問題です。精神的な暴力と同時にその隠蔽がなされるので周囲に気づかれにくい特徴があります。
モラルハラスメントの影響は非常に大きく、モラルハラスメントの相手から離れた後もトラウマとして残り、長期にわたって心身と生活に支障が出る場合があります。
トラウマ
・辛い体験が頭から離れない、フラッシュバックする
・辛い体験を思い出すものを避ける
・眠れない、睡眠の途中で目が覚める、苛々しやすい
・感情と折り合いをつけることが難しい
・自分を肯定することが難しい
・安定した対人関係を持つことが難しい 等
モラルハラスメント被害、ドメスティック・バイオレンス(DV)被害、パワーハラスメント被害、セクシャルハラスメント被害、児童虐待、マルトリートメント、いじめ、逆境的小児期体験(Adverse Childhood Experiences:ACE)、心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder:PTSD)、複雑性PTSD(Complex post-traumatic stress disorder:C-PTSD)、急性ストレス障害(Acute Stress Disorder)、適応障害(Adjustment Disorder) 等
Care for trauma with EMDR
関係者への提供
如月心理相談室では、カウンセリングだけではなく、関係機関や支援者等の方々からの講演依頼、コンサルテーションも受け付けております(※EMDRのコンサルテーションは対象ではありません)。
EMDR
EMDRとは、「Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法」の略称で、1989年にFrancine Shapiro博士が発表した心理療法です。PTSD(心的外傷後ストレス障害)へのケアの方法としてエビデンスがあり、現在は応用が広がって様々なメンタルヘルスに関連する問題に応用されているトラウマセラピーです。
EMDRでは一般的なカウンセリングと異なり、対話だけでなく両側性刺激と呼ばれる一定の手続きによる眼球運動等を用いながらトラウマをケアする脳の情報処理を促進し、肯定的な感覚を強めていきます。記憶は私達に広く深く影響を与えるため、トラウマがケアされると感情、身体感覚、思考、行動が自然と肯定的に変化していきます。
世界保健機関(WHO)、アメリカ心理学会、国際トラウマティックストレス学会でも推奨されている方法で、規定のトレーニングを修了した専門家(精神科医、臨床心理士等)が各国でEMDRを使用したトラウマケアに取り組んでいます。
いらした方がより良い方向に進めるようになることが最も大切なので、必要やご要望に応じて、その他の心理療法も行っております(ブレインスポッティング[BSP]、ソマティック・エクスペリエンシング®[SE™]、思考場療法®[TFT]、ボディコネクトセラピー[BCT])。如月心理相談室では、一人ひとりのニーズや状態に合った丁寧なケアを心がけてカウンセリングを行い、後にはいらした方がカウンセリングを受けなくても良い状態を保ち続けられるようにサポートします。